本能でやせる究極の簡単ダイエット!



おなかいっぱい食べてやせる方法


第3章 本能との対話


■生存本能(食欲)と意識(意思・考え)とのやりとり

生存本能(食欲)と意識(意思・考え)とのやりとりは、
具体的にどんなふうになっているのか想像してみましょう。

(生存)本能=食欲
意識=意思・考え

ダイエットをしている人の状態

本能:「栄養が不足してきたよ。空腹感の信号を送ったから、しっかり食べてね。」
意識:「くそー、おなかがすいてきた。
今度こそダイエットを失敗したくないから、絶対に食欲には負けないぞ。」
本能:「えーーー、栄養を補給してくれないの?
どうして?そんなに食糧が手に入らないの?
困ったなあ。このままでは命が危険だなあ。
消費カロリーを減らして、
できるだけ栄養分を脂肪としてたくわえるようにしよう。」
意識:「あれー、3キロまでは意外とうまく減ったのに、
そこからほとんど減らなくなったぞ。
かなり頑張って食べる量を減らしているんだけどなあ。
もっと頑張らないといけないのかなあ?
でもかなり苦しいんだけど・・・」
本能:「これは完全に緊急事態だ。
これだけ強烈に空腹感の信号を送っているから、
猛烈に苦しいはずなのに、栄養が補給されないなんて。
どうやら食糧が手に入らない環境であるのは間違いないようだ。
このままでは近いうちに命が危険にさらされる。
少し問題は生じるけれど、体温も低めにして、
消費カロリーを徹底的に減らそう。
栄養分が補給されたときにはできるかぎり脂肪としてたくわえよう。
なんとしてでも生き残らなければ。」
意識:「ああ、もうだめだ。こんなに頑張っているのに、体重はほとんど減ってくれない。
どうせ、これ以上頑張っても、続くはずもないから、もうあきらめよう。
また、次はもっといいダイエット方法を見つけるしかないな。」

以上が頑張るダイエットをしている人の一般的なありようです。

次はダイエットをしないでやせている人の状態です。

本能:「栄養が不足してきたよ。空腹感の信号を送ったから、しっかり食べてね。」
意識:「おなかがすいたなあ。何か食べよう。
おなかがすいたときに食べると本当においしいなあ。
ああ、おいしかった。」
本能:「やった、やった、嬉しいなあ。栄養補給完了。
食糧環境も問題がないようだし、
生存確率が最も高い状態である、脂肪の少ない引き締まった
シャープな身体を維持するようにしよう。
消費カロリーは多目でもまったく問題なし。
無駄な脂肪も邪魔なだけ。
これからも栄養補給をうまくおこなってね。」


心と身体の調和、意思と本能との調和が大切なのだと思います。
意思で本能を完全にコントロールしようとすると、
必ず反発が強まってしまいます。
カロリー摂取量を常に一定にしようとするのは、
生命システムのありように反していると思います。

例えば、成長期、妊娠中、生理前、やたらとおなかがすくとき等々、
どれくらいの栄養をとるべきなのかは、体にまかせるしかありません。
決して、頭で考えてわかるものではありません。
自然には大きなゆらぎがあり、それを無理に一定にしようとすると、
体にも脳にも大きな負担がかかります。
頭で摂取カロリーを決めて、それに体を無理やり従わせるというのは、
無理が生じて当然です。

成長期にある人がこういう精神力に頼るダイエットに挑戦すると、
摂食障害になってしまう危険性が高いので、特に気をつけて欲しいと思います。
意思で本能を完全にコントロールしようとするのではなく、
体の声をよく聞いて、
本能を信頼してできるだけまかせるのが大切なのです。



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