本能でやせる究極の簡単ダイエット!

おなかいっぱい食べてやせる方法
第2章 食欲を理解する
■満腹ポイントと限界ポイント
本物の食欲とにせものの食欲を大体見分けられるようになったとして、
次に問題になるのが、本物の食欲にしたがって、しっかりと食べて、
うまく食べ終われるのか?ということと、
にせものの食欲をどうやってうまくやり過ごすのか?
という2つの問題でしょう。
まず、「本物の食欲にしたがって、しっかりと食べて、うまく食べ終わる。」
ということについて解説します。
ここで質問です。
「おなかがいっぱい」とはどういう状態を意味すると思いますか?
実は、この「おなかがいっぱい」というのが非常にやっかいなものでした。
太っている人とダイエットをしないでやせている人(以降、スリム体質の人)
とでは、「おなかがいっぱい」という状態がまったく別物だったのです。
どういうことかというと、満腹ポイントと限界ポイントがある
ということがわかりました。
満腹ポイントとは、胃はまだ余裕があるけれど、血糖値なども上がって、
かなりの満腹感を感じるというポイントです。
限界ポイントとは、もうこれ以上胃に入らない、
これ以上食べるのは苦しいと感じる限界のポイントのことなのです。
太っている人は限界ポイントまで食べてしまい、
スリム体質の人は満腹ポイントで十分満足して食べ終わっていたのです。
どちらも「おなかがいっぱい」=「満腹の状態」なのです。
おなかがいっぱい(満腹)とはひとつしかないわけではなかったのです。
よりわかりやすくするために、ここで水筒、ポットの例をあげてみます。
水筒、ポットの満タンとはどこになるかわかりますか?
内側に満タンの線があるから、簡単だろ、とはなりませんよね。
その満タンの線も満タンだし、こぼれる限界のポイントは
まだそれよりだいぶ上で、それも満タンです。
実生活では、「満タンの線は名目上の満タンで、目安にすぎない。
このあたりまでは大丈夫だ。」と考えて、
限界のところまでを満タンととらえている人の方が多いのではないでしょうか。
満タンの線が満腹ポイント、こぼれる限界が限界ポイント
と考えるとわかりやすいと思います。
このように満腹、満タンというのが1つではない
というのをまず理解してください。
次に、満タンがこぼれる限界の8 割、9 割であれば、
どちらが満タンでもそれほど問題にはなりません。
ところが、満タンの線よりも2 倍入れても、3 倍入れても、
こぼれないとなると、どちらを満タンとするかは、
大きな違いとなってしまいます。
満腹ポイントで満足して食べ終わっていれば、何も問題はありません。
しかし、限界ポイントまで食べるのを習慣にしてしまっていると、
胃は筋肉と粘膜でできているので、徐々に延びて大きくなっていき、
どんどん限界が広がっていってしまうのです。
食べる量のイメージとしては、空腹状態から満腹ポイントまでが1とすると、
満腹ポイントから限界ポイントまでが2で、
トータル3となってしまうというような感じになります。
おなかいっぱい食べていいけれど、
限界ポイントまでは食べずに、満腹ポイントで満足して食べ終わるように
しましょうということです。
限界ポイントの満腹感というのは、苦しいほどの圧倒的な満腹感です。
これを通常の満腹感ととらえるようになってしまうと、
満腹ポイントでおとずれる本来の満腹感は弱くて物足りない
と感じてしまうようになり、
限界ポイントまで食べるのが習慣となってしまうのです。
限界ポイントで感じる圧倒的な満腹感というのは、
通常の満腹感ではなく、
「これ以上は絶対に食べるな!」という強い警告信号なのです。
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